2012年3月3日土曜日

CentOS 6.2にXilinx ISE 13.4をインストールする

CentOSRedHat Enterprise Linux(RHELと略)と中身が実質的に同じ、というのが売りのLinuxディストリビューションである。Xilinx ISEはRHELを公式サポートしているので、CentOSでも問題なく動くはず、ということで最新版の6.2でインストールしてみた。

環境を準備するためにi386用CentOS 6.2のイメージを持ってきてVMware Playerにインストールする。程よい大きさのものということでLive DVD(約1.6G)を選択した。minimalは300M弱と小さくてよいが、ネットワーク設定を手動で行う必要があるなど、簡便とはいいがたい。ディスク容量は30Gbyteにした。VMware toolsのインストールやユーザー設定などは適度にやっておく。

そのままだとデバイスドライバーのインストールのみ失敗する。必要なツールなどをインストールしておこう。
% sudo yum install kernel-devel make gcc

% ln -s /usr/src/kernels/2.6.32-220.4.2.el6.i686 /usr/src/linux
% ln -s /usr/src/kernels/2.6.32-220.4.2.el6.i686 /usr/src/2.6.32-220.el6.i686
Xilinx ISE 13.4のDVDをマウントするか、Xilinxからダウンロードしてきたイメージを展開して、bin/lin/xsetupを実行する。このへんからあとはインストールとライセンスのガイドのとおりでよい。

OpenCoresのPDP-11を動かすためにはさらにパッケージをインストールする必要がある。

% sudo yum install ghdl gcc-c++ boost-devel boost-thread tcl tcl-devel

追記:

Avnet MicroboardのUSB-UARTインターフェースであるCP2102は、CentOS 6.2だとドライバーのバージョンが古いためうまく通信できない。これは簡単なパッチで修正できる(i386用カーネルモジュールパッケージそのソースパッケージを用意しておいた)。

というわけでCentOS 6.2が標準環境 として使えるようになった。

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